もくじ
マッチングとは
厚生労働省のマッチングシステムのこと。
臨床研修病院と学生が登録し、コンピューターのアルゴリズムに則って、初期研修医の採用を行います。
わたしは沢山の病院受けました!マッチングマスター(自称)なので参考になると嬉しいです
この記事は2018年のマッチング試験を受けたわたし個人の感想です。現在の状況とは異なる可能性があります。ご了承ください。
病院HPから病院見学の申し込みをして、見学しましょう。見学して良さそうなところは採用試験を受けましょう。大体5年生〜受け入れているところが多いです。
6年生の夏休みに試験があります。部活の大会が重なると大変です。
マッチング協議会のサイトから登録しましょう。行きたい病院に順位をつけます。
ホームページにログインして結果をみます。結果発表日の14時以降は一時的にサーバーがダウンするので焦らないように。
まずは病院見学!…のその前に?
初期研修病院を選ぶ基準はいろいろありますが、まず最初にに考えるべきなのは勤務地です。
マッチングシステムは全国統一ですが、採用試験そのものは各病院で行われるため、都会と地方だと受験する学生の層や、病院側が重視するポイントも変わります。ざっくりと、都会になるにつれて面接よりも筆記試験の比重が高くなる印象です。
さらに都会は都会でも、地域によっては複数回の見学がスタンダードだったりします。
よって取るべき対策も違います。勤務地をまず決めたら、情報収集をしましょう。
A地方(面接+見学重視)の病院とB地方(筆記重視)の病院を受けるとき、A地方の病院に複数回見学行きながらB地方の試験対策をすることになって、たいへんだよ。
また、いま地方の大学にいて、上京やUターンで都会に戻ることを考えている方は、長期休暇や実習の合間で病院見学に行かないといけないため、早めに病院見学を行なっていく必要があります。
泊まりがけの病院見学だと、少なくとも1病院につき2泊3日かかるからです。いくらポリクリが8割出席とはいえ、頻繁には休めないですよね。
病院見学に使える長期休暇は基本的に5年生の春休み、夏休み、6年生の春休み、の3回です。大学とは違う地域への就職を考えているひとは、計画的に行いましょう。
現在の大学の地域、かつ、関連病院で研修を考えている方はその点少し楽だと思います。外病院実習で病院見学を兼ねることができるからです。
病院見学にむけて情報を集めます。
みんなの見学体験記(レジナビ)
先輩から話を聞く
友達から話を聞く
など。
おすすめは、行きたい地域の大学に通っている友達に聞く、です。
自分の大学の関連病院についての情報は大体みんな持ってるし、全国的に知られてないけど地元では人気がある穴場な人気病院を知ることができる可能性があります。
が、実際のところは、病院見学先で初期研修医にいろいろ聞くことが多いですね。
または、見学先で一緒になった学生と情報共有をしたり、です。
気になること
マッチングのおおまかな流れがわかったところで、みんな気になることについて調べました。
「親がマッチングを受ける病院のエラいひと」っていうパターン。正直、関係あるといえばあるし、ないといえばないと思います。
大体の病院には面接があり、しかも面接官は病院関係者ばかりですから、「○○先生の子供」というだけで記憶に残りやすいですし、無意識のうちに贔屓が働いても仕方ないかなとは思います。(実際のところ点数贔屓があるかは知りません)。
が、「病院の理事長の親族」「研修委員長の子供」でも試験が取れなくて落ちたり、面接に受からなかったりしてるパターンもありました。一概にコネクションだけで受かるとは言えなさそうです。
少なくとも研修医募集枠に1人いるかいないか程度なので、一般人にはあまり関係ないとおもいます。
ほとんどないところが多いように感じました。出身大学だけで弾かれることはなさそうです。ただ地域や一部病院によっては、○○大学の人を何人程度とる、とかあらかじめ決まってたりするとかしないとか。
地方だとそもそも受験者が地元大ばかりになってしまうので、結果として同じ大学の人ばかりになりがちです。
逆に満遍なく採用しようとしている、などもあるので、病院見学の際に研修医に聞いてみましょう。
また、自分の出身大学の人が過去に採用された病院は安心材料になると思います。
内定を出すことは禁止されています。
マッチング結果発表までどきどきですね。
地方の病院だと試験日が決まっていないこともある(病院見学に来たときに面接を受ける)ところもあるので、そういう病院は早めに見学して受験することをおすすめします。
気になる人は初期研修医にきいてみるとよいでしょう。
ちなみに東京都の病院、神奈川の病院でわたしの知る範囲ではありませんでした(当たり前ですが)。
行きたい地域にもよると思います。わたしの場合、地方→東京で、病院に関しての情報もないためたくさん見学行きました。
行きたい病院が決まってる人は2〜3箇所、自分の大学でいい人は0箇所、などまちまちでした。
厚労省のデータにもありますが、3〜4箇所が平均的かと思います。
自分の大学(滑り止め)+行きたい病院2箇所 のパターンです。
地方から関東に行く、となると滑り止めとしての自分の大学が使えないので、5箇所くらい受ける人が多かったです。
ちなみにわたしは9病院10プログラム受けました。効率悪かったし、結局3〜4くらいに絞ればよかったなあと思いました
可能ですが、最低1回の見学は暗黙のルールです。
(見学せずに受けて受かった人の話は聞いたことはあります)
そもそも初期研修医の待遇は、ホームページ上の採用情報がほとんどあてにならないので、見学なしに採用試験を受けるのはリスキーです…。
二次募集をしている病院を探しましょう。
知名度が低いそこそこいい病院が空いてたりします。意外と空きはあります。
国試落ちで空いた枠を狙う三次募集もありますが、三次募集の情報はあまり公にならないのと、国試終わるまで就職が決まらないストレスがあるのでおすすめはしません。
逆に、顔が広くて、すでに内定が決まった友達などから三次募集情報を得られる人は有効かもしれません。
さいごに
初期研修を経て思うのは、最初の2年間の病院選びはやっぱり大事だと思います。
初期研修のマッチングは他の就活と異なって特殊なシステムだし、情報も少ないので、結構大変かもしれません。
でもシステム上、医学生側の方が有利にできているので蓋をあけてみれば案外大丈夫です!
応援しています!