こんにちは。てんしちゃんです。
新専門医制度について今わたしが思ってることを書きます。
個人的なはなしなので、好き勝手書きます。
眠れないので(ただ今AM2:50)。
一言でいうと本当に××です。いままでの制度に比べて不遇すぎる…。と思います。
まずなにがそんなに嫌か?って、まあ色々あるんですが、
・シーリング
・プログラム制度
が個人的には2大ポイントだとおもいます。
深夜テンションでちょっと心の声を書きますね。
シーリングとは、専攻医募集数の制限です。
ざっくり言うと「都会に医者はもういらん〜、過疎地においで〜」だと思うのですが、は?って感じです。地域格差を是正したかったのかな?
たしかに東京ではマイナー科が外科系と比較し増加しているという向きがあって、そんなに皮膚科も眼科も精神科も要らないよ!ってことですが、や、そもそも皮膚科や眼科になれなかったからって、外科とか産婦人科に変えるわけないじゃん。成績順とかでもない限り自由なので、自分のやりたい診療科に進むよ。
あとシーリングの決め方として、「将来の必要医師数を算出して、それに合わせて専攻医の人数を決定」しているそうなんですが、総合病院やクリニックもひっくるめた医師数だと思うので、また変わると思うんですよね…。うーん。あと現時点で専門医取得しないで働いてる人たちはカウントしてるんだろうか。ちょっと詳しくないのでわかりませんすみません。
ちなみに東京都は内科もシーリングの対象なんですが、正直「内科」でひとくくりにしてるからサブスペ毎の人数格差で死亡しそうな予感。
運悪くシーリングに外れてしまったわたしの友達は、専門プログラムには載りませんが、ふつうに入局して勤務するようです(専門医は取れなくなっちゃうけど)。
シーリングの意味??専門医候補を失ってるだけ、っていう。
地域医療連携コースだったらシーリング関係なくつくっていいよ!って、地域+都会の半分半分プログラム(初期研修でいうところのたすきがけ)で、例えば専門医取得後になって地域医療に従事する人は増えないだろうに。根本的な解決になってなくない、か。
症例を経験するために本人が希望して行くならわかるんだけど、働きかた改革とかいう割には勤務先(=プライベートの居住地)を縛ろうとしてくるのがすごいなって感じです。
これが結構厄介で、「病院が症例を満たすようにプログラムを作らなくてはいけなくなった」。です。
今までは後期研修医側が動いて症例を集めればよかったものを、あらかじめ症例を満たすような数年間のプログラムを作ることが必須になり、
研修医の側からすると「自由度が減った」。病院側も専攻医を受け入れられる人数が決まってしまって大変そう。
また、大学病院でしか経験できない症例のある診療科は必然的に大学病院のプログラムに所属=入局、のシナリオに。
初期研修医終わったと思ったら、また専門医とるまでに数年間はプログラムで勤務先が決まってしまうの、きつい。専攻医終わる頃には30歳近いよ。しかもプログラム制なのに、大学医局に所属すると、どこの関連病院に派遣されるかもわかんないっていう。(言ってる意味わかりますか?わたしはわかりません)
初期研修制度が始まって、後期研修市中に行く人も増えて、大学勤務の人数減って、っていう流れから、大学勤務の人数が増える方向に行きそうですね。大学医局から地域に派遣してたりもするので、大学勤務を増やしたいというのは理解はできるな。
プログラム間の移動や従来のようなカリキュラム制への移行もできなくはない(家庭の事情があれば)みたいですが、まだ新専門医制度がはじまったばかりっていうのもあって、不透明だから不安ですね。女医さんはまだ「子育てが…」とか言って許される風潮あるかもしれないけど、男の人はどうなんだろうね。不遇だわ。男性差別。
従来の制度よりも内科が要件として厳しくなってしまって(症例登録がめんどくさくなった)、ただでさえ内科医減少してるのに、こりゃみんな内科にならないよね、って感じです。
「専門医の質を担保するため」の新専門医制度とかゆってるけど、専門医の入り口を厳しくするよりも、いまいる人たちの生涯教育を充実させた方が専門医の質向上になるとおもいます、けど。だめ??だめですか???
まー、とはいっても、内科の専門医の要件は、皮膚科の専門医要件よりは楽そうですけどね。ずっと皮膚科と内科で迷っていたので、皮膚科の専門医の取得&維持要件はチェックしてたんですが、文面だけでみるとさすがに内科より厳しいなと思いました。取得も維持も。実際に皮膚科は新専門医制度でも要件は変わらないみたいです。皮膚科に進む同期に「論文3つはきつくない?」ってゆったら「みんな書いてるから書けるんでしょ。そうゆうもん」って言われたんだけど実際どうなんですかおしえて皮膚科の先生。
話をもどすと、内科の新専門医制度で症例登録が増えたおかげで、専門医を最短(サブスペ含めて4年間)で取ろうと思うと、初期研修のときからいろいろ考えなきゃいけなくなったかも。「内科専門医で3年+サブスペシャリティ(腎臓内科、消化器内科、循環器内科etc)3年=合計6年かかる!」って噂が流れてたけど、そんなことはなくて、専門医取得までの期間は旧制度と変わらないみたい。とりあえず安心した。
結局新専門医制度の波を受けた我々112回勢ですが、同期の進路をみていると、主に3パターンかなと思います。
1 新専門医制度プログラムに登録して専攻医になる
2 シーリングなどで新専門医制度には登録できなかったものの、入局して、プログラムには来年度登録してもらう。医局員として勤務するor大学院に進学する
3 新専門医制度には登録しない。(市中病院で勤務、美容外科などで勤務、その他バイト医や世界旅行など)
3の新専門医制度には登録しない人は、そもそも登録する気がない派と、いまは見送って今後の情勢次第で登録する派がいました。
なんか旧制度と新専門医制度の世代を比べると、明らかに「専門医とらない派」が増えているような気がするんですがわたしの周りだけでしょうか。まあ、相変わらず専門医とるよ派が9割って感じですが、専門医とらない派は上の先輩だとあまり居なかったような…きのせいかな…。
っていうか情報が曖昧すぎて難しいばか
サブスペの扱いについてもはっきりきめてくれって感じ。
「制度が厳しくなった!要件が厳しくなった!ぷんすこ」っていうよりも、なんていうか行き当たりばったり感に踊らされてる感じがどうしてもしちゃうんです。そういうフラストレーションです。
発展途上のシステムなので、ちょうど現在が過渡期だし、制度自体も変更されるかもしれないし、困ったよー。
ちなみにわたしは内科専門医研修プログラムにのります。まあ時代の波に乗ると決めたからには、情報を手に入れて制度を理解しないといけないな。あーめんどくさいっ。がんばろっ。
専門医の質をあげたい、地域格差を是正したい、っていう考え方自体は理解できるんですけどね。いっそのこと医療過疎地の1年の経験を専門医研修2年分として換算する、とかにしたほうが人集まりそうな気がするけど。でもそうすると「専門医の質の担保」が難しくなっちゃうのかな。うーん。
ってわたしのちっさい脳味噌で考えたところで無意味だな。解散。
新専門医制度についていろいろ考えたのち、なんだかんだマイナー科と迷って内科にしました。レアなタイプかも。
内科に決めた理由とか進路変更の理由とか、それについてはこんど機会があれば喋ります。
ちょっと愚痴っぽくなっちゃったな。反省。専攻医がんばります!