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専門医更新のへき地医療義務化?や、もろもろについてわたしが考えていること。雑記

こんにちは。

てんしちゃんです。

なんかこの記事でTwitterは大荒れ。

わたしもびっくりしたし、

ええー?

って感じだけど、まあわからなくはない。

こんなんなら専門医いらないよ!!ってなっている意見は大半だけど、

ちょうど新専門医制度の渦中の世代なので

いま考えていることとか記録しておこうとおもいます。せっかくだし。

専門医更新のときにへき地1年間派遣が義務化される?

っていうのが上記の記事です。まだ案として検討中みたいですが。

あと私は会員じゃないので、記事タイトルと一部しか読めませんでした。

なので全容はわかりません。

しかもまだ「案」の段階だし決まったわけじゃなさそう。

もし私が上なら、「第1回目の更新のときのみ1年間へき地医療義務化」が現実的かなあと思います。

そうすると医者~10年目の世代だから、まあまあ使い物になるし、独身もいるし対策としては良さそう。

あとこの制度は反映するとしたら内科だけじゃないかなあ。しらないけど。

だってマイナー科の医者とかももちろん必要だけど、本当の過疎地の場合、派遣する優先順位としては内科に劣る。

診療所にマイナー科の医者が一人いたところでねえ。

って感じだし、過疎地でマイナー科の専門性を磨くなんて不可能では。専門医機構が仮にも「専門医の質を保つ」ためにあるのなら。

あと地方なんかだと、マイナー科に関しては大学医局の権力ってまだまだ強そうなイメージなので、それこそ医局派遣とかが機能している気がします。

少なくとも私が卒業した地方の大学はそんな感じでした。

「医局に逆らうならこの地域で医者できなくするぞ!」みたいな。

ひょえー。

まあそもそもマイナー科は入局→専門医取得しないとまず話にならない気はしますが…。

脱線しました。話を戻します。

卒業後・即入局の時代と違って、初期研修のスーパーローテーションによって大学の力が弱くなったのは事実かと思います。

専門医機構は専門医の質を担保する、とは建前で、

専門医の数を把握して、医者の勤務をコントロールする、=地域間格差を是正することを目的としているのかなと勝手におもっています。

かつては大学病院が地域に医者を派遣したりしてその役割を担っていたけど、崩れた今、専門医機構があたらしく制度化しようとしているのかなあとか。

悪く言えば、専門医機構そのものが「大きな医局」みたいな。

笑えないけど。

あと、「家庭がいる医師もへき地に飛ばすのか!?」みたいな話だけど、私的には独身だけだとおもうなあ。その辺は多分免除されそうな気がする。

専門医は必要か?っていう私の考え

1年僻地に飛ばされるなら専門医取得やめるよ!!!

っていう声が当然でてくるとおもう。

もちろん私も自分にデメリットしかないならやめようかなーって思っています。

それに、私はもともと3年目から自由診療にいく道もまじめに考えていました(見学までしました)。

結果は、新専門医制度プログラムに乗っている形ですが。

わたしは常にメリットとデメリットを天秤にかけています。

内科の新専門医制度に乗った理由としては、専門医をとれる道を残しておきたかったからです。

あとから東京で専門医プログラム乗りたくても、人数制限が年々厳しくなってたら難しくなりそうだし。中断と再開はできるので。

医局にはいるのはやめたけど。

医局に入局しない内科専門医プログラムという道

あと、いま、新専門医制度が始まって、後出しでいろいろ決まったり、ごちゃごちゃしている中で、

私が一番気にしているのは診療報酬の改定です。

結局医業なんて保険診療は国が裁量を握っているので、

専門医取得と保険点数の算定を絡められたらそれに従うしかない。

し、病院の収益に関わるので、医師の採用にも関係します。

もちろん、現状あまり内科専門医のインセンティブを感じられないので、

専門医の給料がよくなるとかあればそれに越したことはないんですが、

実際には、専門医を持つことでメリットは増えないけど、専門医を持たない場合のデメリットが増える、ような、気もうっすらしていて…

たとえば今バイトや転職をするにも2年間の臨床研修修了書が必要な時代ですけど、

それに加えて専門医取得歴が必要といわれたら、たまったもんじゃないです。

個人的にはそんな時代が遅かれ早かれきてしまうのでは…

と恐れています、

まあ未来のことはわからない、というよりも御国の考えていることは

わからない、が正しいでしょうけど。

そんな未来が10年後なのか、あるいは50年後なのか分かりませんが、

わたしは特別能力があるわけじゃないので、医者以外に生活手段をもてないので、

専門医を持たない道にドロップアウトすることも一種のリスクはあるなあとおもっています。

もし私の年齢がもっと上とか、新専門医制度以前の世代だったり、あとはすでに結婚して子供がいたり、実家が太かったり、するなら、またほかの考え方をしているとおもいますが、

現状はそんな感じのことを考えています。

実際に診療報酬改定が関係する放射線診断科なんかは、非常勤の先生が切られたりしていたのを目の当たりにしたので、

その辺他科も他人事じゃなくなるのでは…、とか思っています。

美容や自由診療は抜け道になるか

美容外科に関しては今は3年目から大手に進む人も多いですが、

美容外科に向いている人はその道に進んだほうがいいんじゃないかなと思います。

楽かどうかと聞かれると、個人的には楽ではないと思います、

やっぱり話をきくとやめていく人もそれなりにいるし。(実際超ハイパーだと思っています)

私が3年目で美容外科に進むのをやめたのは、向いている自信がなかったから。

というか、美容は学問領域として興味はあるんですが、

実力主義の世界で、市場が飽和すると給与も待遇も上と下ですごい格差になりそうな気がします。

また、私の中で美容外科は形成外科のサブスペシャリティだと思っているので、

「手広くやりたい欲」が強い私としては、3年目から急にサブスペシャリティに突き進むのがあんまり向いてないように感じたからです。

美容で稼ぐ→資産形成→FIRE!を目標にするなら保険診療より自由診療を選ぶのがいいと思います。いまならまだ多分稼げるし。

後輩に内科をすすめるか

これは何とも言えない。

というか初期研修の子に進路相談されて「内科どうですか?
」って聞かれたらyesともnoとも言えないなあ。

だっていま制度の過渡期にあってこれからどう転ぶか?っていうのははっきり言ってわかんないし。

joslerつらいですか?って言われてもつらいかどうかなんて人それぞれだし…。

わたしは自分の境遇とメリットデメリットを考えて、マイナー科とも天秤にかけて、今の進路を選択したので、

多分、経歴(出身地や現役かどうか)とか実家の太さとか働く場所(都会か田舎)とか全然違うと

考えるポイントも違うので、

一概に○○科がいいよ!!!とは本当に言えないんですよね。

もちろん興味のある科かどうかもとても大事。

わたしは実家が細くて東京で働きたかったのでマイナー科はやめました。詳しくは過去記事をみてね。

あとは個人的に世代の違う先生の話は参考にならないと思っているので、

正直、新専門医制度よりも上の先生が進路についてや生き方についていろいろアドバイスを言っていても

それをまるっと鵜吞みにするのはよくないんじゃないかな。と思っています。

背景が変わればそれを適用するべきかどうかも考えないといけないと思うし。

おわりに

まあ私は自分にメリットがない、と思ったら、新専門医制度プログラムも辞めるし、内科も辞めるし、医者もやめます。

いまのところどれもデメリットよりメリットがあるので続けているだけで。

以上医者三年目の戯言でした。

まだ三歳なので見逃してください笑

おわり。