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はじめに|「どこで受けても同じ」ではありません
私は美容皮膚科医として、都内でクリニック診療をしています。診療の場で「医療脱毛に興味はあるけれど、クリニックが多すぎて選べない」という声をよく聞きます。料金の安さだけで決めてしまい、後から追加費用がかかって驚いたり、肌トラブルが起きたときの対応に不安が残ったりするケースも少なくありません。
医療脱毛は、医療機関でしか扱えない出力のレーザーを使う施術です。だからこそ、選ぶときに確認しておきたいポイントがいくつかあります。この記事では、カウンセリングを受ける前に整理しておきたい5点を、医師の立場から分かりやすくまとめます。
前提知識|医療脱毛とサロン脱毛の違い
まず基本から整理します。医療脱毛で使うのは「医療用レーザー」で、毛根周囲の組織に作用する出力での照射が可能です。施術を行えるのは医師・看護師のみで、肌トラブルの際にもその場で医師の診察や薬の処方が受けられます。
一方、エステサロンで行う光脱毛は、医療行為ではない範囲の出力に限られます。痛みが比較的穏やかで料金が手頃な傾向がありますが、効果の持続には個人差があり、回数が多くなりがちです。どちらが良い悪いではなく、「医療機関で受ける脱毛かどうか」という仕組みの違いを理解しておくと、比較がしやすくなります。
レーザーの種類と考え方
医療脱毛で主に使われるレーザーは、次の3種類です。
- アレキサンドライトレーザー:メラニンへの反応が良く、日本人の肌質で広く使われています。
- ダイオードレーザー:幅広い肌質に対応しやすく、産毛にも使われることがあります。冷却機能を持つ機器も多く、痛みを抑える工夫がされています。
- ヤグレーザー(Nd:YAG):波長が長く、色素の濃い肌や日焼け後の肌でも検討されることがある種類です。深い部位の毛根に届きやすいとされます。
大切なのは「どのレーザーが一番良いか」ではなく、「自分の肌質・毛質に合う機器があるか」「複数機種を使い分けているか」という視点です。カウンセリングでは、自分の肌の色や毛の太さを診たうえで、どの機器で照射するのかを説明してもらえるかを確認しましょう。
カウンセリング前に確認したい5点
1. 痛みと麻酔の対応
痛みの感じ方には個人差がありますが、部位や機器によって変わります。麻酔クリームの用意があるか、その費用は別途かかるかを確認してください。「痛みが不安」と最初に伝えるだけでも、出力の調整や声かけなど配慮してもらえることが多いです。
2. 総額の考え方(表示価格以外の費用)
コース料金だけを見て決めると、後から費用が膨らむことがあります。次の項目は見落としがちなので、契約前に必ず確認しましょう。
- 剃毛(シェービング)代は無料か、1回いくらか
- 当日キャンセル・変更のキャンセル料
- 麻酔代、診察料、薬代の有無
- コース終了後の追加照射の料金
- 有効期限と、期限内に通い切れるペースかどうか
「総額でいくらかかるか」を紙や見積りの形で出してもらえると安心です。
3. 硬毛化・増毛化などのリスクと対処
頻度は高くありませんが、照射後に毛が太くなったり増えたように見える「硬毛化・増毛化」が報告されています。また、火傷や毛嚢炎、色素沈着といった肌トラブルが起きる可能性もゼロではありません。大事なのは、起きた場合にどう対応してもらえるかです。医師の診察が受けられるか、再照射や薬の処方の条件はどうかを事前に聞いておきましょう。
4. 医師・看護師の体制
施術は看護師が行うクリニックが多いですが、カウンセリングに医師が入るかは施設によって異なります。肌に不安がある方や持病・服薬がある方は、医師に直接相談できる体制かどうかが安心材料になります。
5. 通いやすさと予約の取りやすさ
脱毛は複数回の通院が前提です。自宅や職場から通いやすいか、希望の曜日・時間に予約が取れるかも、途中で挫折しないための大切な要素です。人気のクリニックでは予約が取りにくいこともあるので、契約前に混み具合を聞いておくと良いでしょう。
クリニックを比較するときの私の見方
私の場合は、料金の安さよりも「説明の丁寧さ」と「リスクへの正直さ」を重視します。良いカウンセリングほど、メリットだけでなく、痛みやリスク、通う回数の目安についても曖昧にせず話してくれるものです。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較すること自体は、まったく失礼なことではありません。候補を比較検討する際は、レジーナクリニックのような大手クリニックの情報も含めて、条件を同じ土俵で並べてみるのがおすすめです。
また、契約を急かされる場合は一度持ち帰る勇気も必要です。
まとめ
医療脱毛の選び方で大切なのは、次の5点を確認することです。
- 痛みと麻酔の対応
- シェービング代などを含めた総額
- 硬毛化・増毛化などのリスクと対処体制
- 医師・看護師の体制
- 通いやすさと予約の取りやすさ
焦って決める必要はありません。まずは気になるクリニックのカウンセリングで、この5点をそのまま質問してみてください。納得できる説明が返ってくるかどうかが、あなたに合うクリニックを見つける一番の近道だと思います。


