内科新専門医制度の修了要件をまとめました。
3年間で内科専門医プログラムを修了し、内科専門医試験を受けるには??
プログラム整備基準(PDF/外部リンク)より抜粋しています。
もくじ
内科新専門医制度の修了要件一覧
①joslerでの症例登録
joslerで主担当医として、通算最低56疾患群以上の経験と計160以上の症例(外来症例は登録症例の1割まで含むことができる)を経験し、登録しなければならない
▽joslerの症例登録の方法についてはこちらの記事も参照ください。
joslerで何の症例を登録すればいいの?(内科専門医制度)②29編の病歴要約の受理
この病歴要約もjoslerに登録します。
一次評価(施設内)と二次評価(外部の査読委員に見せる)の2段階で承認を経ないといけません。
最短での内科専門医取得を目指す場合は、3年目の8月31日までに一次評価を終了し、二次評価依頼をしなければなりません。
病歴要約29症例も、分野毎に何症例提出するか指定されています(オレンジの枠組み)。
③内科系の学術集会に年2回以上参加+2編の学会発表or論文発表
内科系の学術集会に年2回以上参加、に加えて
筆頭演者として学会発表2回、あるいは筆頭著者として論文発表2回を行う必要があります。
論文よりは学会発表の方がハードル低いのではないでしょうか。
学会は内科学会が主催する学会や支部主催の生涯教育講演会、CPCや内科サブスペシャリティの学会などを含みます。
このコロナ禍の時代、学会参加もオンラインでできるので、年2回参加するだけなら難しくなさそうです。
私は内科学会の関連で1題と血液内科関連の学会で1例発表しました。多分これでOK…なはず??
学会発表した分については、抄録またはプログラムのコピーを取っておきましょう。
④JMECC受講
JMECCは、内科学会が主催するICLSみたいなものです。
内科救急の講習会です。丸1日かかります。
わたしは土曜日に受けました。
専門医プログラムのある施設では、JMECCを開催する決まりがあるので、
可能であれば自施設で受けた方がいいと思います(担当の先生や研修担当の事務の人に聞けば受講できると思います)。
他施設で受講すると参加費がかかります。
外部施設で受講する場合のJMECCの開催日程と参加申し込みについてはこちら(外部リンク)
また、受講の際下記の参考書が必要と言われます。
両方とも持っていて困るものでは勿論ありませんが、
JMECCのためだけに購入するのであれば、先輩から借りるなり、病院で購入するなりした方がいいと思います(高いので…)。
⑤プログラムで定める講習会受講
医療倫理・医療安全・感染防御に関する講習を年2回以上受講することとしています。
⑥指導医とメディカルスタッフの評価に医師として問題がないこと
複数のコメディカルスタッフに評価をしてもらうだけなので、専攻医自身がとくに行うことはありません。
※以上、プログラム整備基準より抜粋・改変
3年間のうち1年間は連携施設で研修必須
修了要件ではないのですが、内科専門医プログラムは
1年以上の基幹施設での研修+1年以上の連携施設での研修
がプログラム上必須となっています。
連携施設での研修は「最低限3カ月以上」がルールとなっているため、
「1年連携施設」か「半年A施設、のこり半年B施設」など病院毎のプログラムによって様々だと思います。
それぞれのプログラムの連携施設がどこになるかは、
病院毎のプログラム詳細(外部リンク)を参照すれば書いてあるので、
参考にするとよいかもしれません。
わたしは2年基幹病院+1年連携施設の予定です。ちなみに同じプログラムの同期は、2年期間病院+半年連携施設+半年連携施設と言っていました。
おわりに
なんだかんだややこしい?新専門医制度をまとめてみました。
やっぱりみんな言っているように、joslerが一番大変そうですね…。
逆に他はなんとかなりそうな感じ。
元情報を確認したい人は、病歴要約評価と修了判定(外部サイト)あるいはプログラム整備基準(PDF/外部サイト)を参照ください。
どちらも内科学会の公式情報です。
参考になれば幸いです。
訂正箇所があればTwitterからでもご指摘いただけますと助かります。
おしまい。